2011年10月22日

「あこがれのヴェネチアン・グラス」展 ②

Ⅴ  今に息づくヴェネチアンーー現代アートへの影響

20世紀にはいり、ヴェネチアでのガラス製造は、伝統的な器が存続する一方で、モダンデザインと結びつき、飛躍的な発展を遂げた。これを牽引したのはサルヴィアーティ&C.、パロヴィエール&トーゾ、ヴェニーニ&C.ほか、ヴラーノのガラス会社である。ムラーノ島には長年培われてきた職人の手わざがあり、これと斬新なテザイナーの豊かな発想とが出合った時、画期的な成果を生み出した。特にヴェンーニ&C.,は国内外を問わず独創的なデサイナーを招聘し、国際的に人気のシリーズをも輩出している。フルヴィオ・ビアンコーニと共同開発した花器(ハンカチ)は、1950年代のヴェルッカラーニを代表する作品となり、フィンランドのデザイナー、タビオ・ヴィルッカラとのコラボレーションは、ムラーノの伝統と北欧の力強いフォルムとの融合に成功しています。
 一方、1960年代後半からアメリカに発したスラジオ・グラス・ムーヴメントによって、画家がアトリエで絵を描くように、個人作家が自身の工房で自由にガラスで創作できるようになっていった。世界的にガラス作家が増加していく中、ヴェネチアに渡って制作を試みる者、またその伝統技法を用いながら、自分自身と対峙し、新たな造形を編み出していく者など、彼の地を顧みる物は少なくない。それは「ヴェネチア」という街が現代グラス・アート界においても、特別な響きをもって立ち現れるからでありましょう。

068

ヴェニーニ&C.:パオロ。ヴェニーニ
フルヴィオ・ビアンコーニ
Fazzoletto ハンカチ
伝統的手法でレースグラス生地を作るが、これを巻き取って広げる際、遠心力を使う。これをしばらく下向きにして待つと、こうした形状が出来上がる。

070

デイル・チフーリ
海の形

073


076

大平洋一(制作協力職人:リヴィオ・セレーナ・ジャコモ・パルビーニ)
ノスタルジア

080

三嶋りつ恵
Spin

082

植木寛子
向日葵の蕾

086

植木寛子
大切な自然を守る女神


美しいベネチアン・グラスを鑑賞するだけにとどまらず、ベネチアン・グラスの歴史を深く理解する事の出来る展覧会でした。




                  「ぶらぶら美術・博物館」 引用










 










crystaltakara at 10:12│Comments(1)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ヤマネコ   2012年04月26日 22:17
過去のブログに書き込み失礼します(^^)
確かに吹きガラスでオブジェであったり…、ましてや整形の中でも難しい形の高いヒールって前例にない作家さんですよね!
ムラーノ島で彼女がお世話になるピノ師匠の思い入れをひしひし感じます(^^)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字