カランコエのミニ寄せ植え観葉植物の寄せ植え

2011年07月25日

猫のしっぽ カエルの手  つゆの合間に

しっとりと梅雨の雲に覆われた6月の京都、大原。山里に広がる田圃はたっぷりと水を湛えている。

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鮮やかな葉を茂らせた大原名物の赤しそ。

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築100年の古民家に朝の日射しが差し込んでいる。ポップは一カ月で2階迄届き涼しい影を作り出すカーテンになった。ここで15回目の夏を迎えようとしているベニシアさん。梅雨の晴れ間にハーブの様子を見る。ぐんぐん育っているポリジ。湿気に弱い此のハーブの為に支柱を立てて風の通り道を作る。

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強壮効果があり憂鬱な気持ちをふきはらってくれると言うポリジ。ベニシアさんの大切はハーブ。
「庭の花もハーブも家族だから、過保護はだめ。」でも大切に育てた庭。何時もベニシアさんの心にある。

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テッセン

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タチアオイ

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カンパニュラ

レモンバームが茂りおじぞうさんを覆いつくしている。夏が来るまでもう少し、ゆったりした時間が流れる。

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ベニシアさん、今年も藍と柿渋で染めた朝の暖簾を出した。

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此の季節、以外に薪ストーブが活躍する。防虫効果がある乾燥ローズマリーをくべて火を焚く。暖炉の熱が湿気に弱い家具を乾かしてくれるのだ。すっかり乾いたハーブは摘む前に収穫して干したミント。日本の茶箱にドライハーブを保存する。中がトタン張りで虫を寄せ付けない。

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ベニシアさん、使い道に合わせて日本の古い箱を沢山持っている。古民家に暮らしていると古くから日本にある収納の知恵に感心すると言う。これは古いつづら、本来着物を入れる為の物。今はお気に入りの夏服を入れたある。ドレスにしわをつけづにしまっておけるのが嬉しい。梅雨の衣替え。夏服を出したら、冬のセーターをしまっておく。防虫性が高いつづらにお手製の匂い袋を入れて衣替えの完了。

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もう一つベニシアさんが大事に使っているつづらがある。そうとうねんきが入っているけれど、此のつづらのサイズと形が気に入っている。座布団をいれてあるつづら。人づてにつづらを修理出来る職人がいると聞いたベニシアさん。つづらを直して長く使いたい。

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京都、東山。つづら師の渡辺豪和さんが迎えてくれた。

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妻の福子さん、息子の良和さん、家族でつづらを作っている。早速つづらを見て貰う。ベニシアさん大当たり、座布団專用のつづらだった。しかも渡辺さんの父親が編んだものらしい。つづらの裏に使われているのは和紙。その和紙は再生和紙、江戸時代、日常的に使われていた手漉き和紙、丈夫なので補強材として使われて来た。外側に貼られているのは補強の為に使われているカヤ。お茶の道具や着物などをしまう為に昔はどの家にも必ず一つはあった。かって日本の暮らしにつづらは欠かせなかった。

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材料は三年寝かせた弾力のある孟宗竹。渡辺さんは此の道60年、日本で只一人のつづら師だ。つづら師とは全ての工程を習得している匠の事。竹を剥ぐ作業、一番難しい技だ。

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昔から分業で行われていたつづら作り、戦後つづらの需要が減ると多くの職人が姿を消した。渡辺さんは全ての工程を自分で行いたいと考える様になった。つづらが見直される時代が何時か来る、そう信じて25もある全ての工程を独学で学び、つづら師になった。しかし25年前、突然の交通事故で大けがをおい、一時は復帰の目途が立たず、再起不能とさえ思われていた。一人でなんとか家を支えていたのが妻の福子さん。すでに独立していた息子の良和さんがその姿を見て戻って来た。一度は失われかけた伝統の技、家族の絆で取り戻す事が出来た。

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今では良和さんもつづら作りの全行程を習得した。しかしまだ父を越える事は出来ない。豪和さんつづら師としての目線は厳しい、けれども時代に合わせて自由にやってほしいとも思っている。

父が竹を割り、息子が編んだ竹かご。

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その箱にカヤ地を貼るのは福子さん、伝統の技を受け継ぐ一人だ。澱粉の糊は釜で炊いた自家製、防虫効果のある柿渋が混ぜてある。補強の為のカヤ生地はつづらが100年もつと言われるわけの一つ。竹に確り密着させる。半日かけてゆっくり乾くのを待つ。

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さらに補強を加える「外張り」と言う工程は良和さんの担当。江戸時代の手漉き和紙を貼り重ねて行く。

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仕上げは父親の役目、漆やべんがらを塗り重ねる。

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豪和さん、今が一番満たされていると言う。受け継がれて行く此の技を皆に知って貰いたい。

ベニシアさん、竹を剥ぐ技を見せて貰う。剥いだ竹は厚さ1mm以下、ベニシアさん びっくり。渡辺さんの手さばきに只じっと見入ってしまう。渡辺さんが薄い竹で手籠を作ってくれた。本当に確かな物は時代を越えてきっとまた帰って来る。

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つづらの制作過程を見て、緻密な作業を本当に素晴らしいと思いました。人の心の込められたつづら、是非手に取ってみたいと思います。


Venetia's Essey    よみがえる伝統工芸

何千年もの間、世界各地の文明社会は古くからの伝統技術の上に成り立っていました。その伝統は父から息子へ世代を越えて受け継がれていました。工芸に必要な材料は気候や季節に応じて森や野原の自然の恵みから得ていました。過去200年程の間にその技術は失われ、大量生産の使い捨て社会にとって代わりました。安全なエネルギーや二酸化炭素削減が論じられる今こそ途絶えかけた伝統工芸が自然と調和した持続可能な暮らし方を教えてくれます。今迄忘れられていた工芸が人間の手による熟練技である事に多くの人が気づき初めています。工芸品は不断の努力と愛情をこめて丹念に作られたものなのです。

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自然にそくした生き方、それが一番安らぎを与えてくれる生き方の様に思えます。


ベニシアさんの裏庭、虫よけ高価のあるナスタチュームが花を咲かせました。

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夕食の材料を調達しに裏庭に出る。フレンチタラゴン、日本では育てにくいと言われているけど、大切に育てて来た。

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タラゴンを使って思い出の料理を作る。

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タルタルソース

材料  卵黄 1個、ゆで卵 1個、にんにく 1片、ケッパー 大さじ1、マスタード 小さじ1/2、パセリ・タラゴン 2枝ずつ、レモン汁 大さじ2、砂糖 小さじ1、塩、こしょう 適量、菜種油 200ml

まずは手作りのマヨネーズから。卵黄とレモン汁、塩、こしょうをポールに入れる。混ぜながらゆっくり菜種油を加えて15分、固まって来たらミキサーを止める。

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砂糖、マスタード、塩、コショウを入れる。茹で卵、刻んだにんにくを入れる。ケッパーはさっぱり風味を加える物としてタルタルソースに欠かせない。タラゴンの葉を細かく切り加える、タラゴン独特の苦みと甘味をソースに加える。ビタミンたっぷりの刻んだパセリを加えさらに混ぜる。最後にレモン汁や塩、こしょうで味をととのえる。

タラのフライと一緒にいただく、懐かしい母の思い出が蘇って来る。

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Venetia's Herb Note   フレンチタラゴン~母の味~

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少女の頃から毎年夏になると家族でジャージー島からフェリーに乗り美しいケルトの地、ブルターニュ地方沿いに旅行しました。旅先での母の楽しみはガイドを片手にレストランを食べ歩く事でした。そのお陰で母はフランス料理の腕を上げました。タラゴンはそんな母が料理によく使ったハーブです。「小さなドラゴン」を意味するフレンチタラゴンは料理用ハーブとして魚、鳥、卵料理によく使われます。ヨーロッパからインドを越えてアジアまで広範囲に生息するハーブで、一般的に強壮剤として利用されるほか、解熱効果もあり、ビタミンAとCが豊富です。母はまだ食事をしている間、私達は外に駆け出し紺色の空を見上げお月様やお星様が空高く昇って、夜が更けていくのを眺めました。

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ベニシアさんの家、夏の夜に欠かせない物がある。クーラーの無いベニシアさんの家、風を通して夏を過ごす。ベッドに蚊帳を吊るす、子供達はテントの様でキャンプの雰囲気を楽しんでいる。

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夏の支度がすっかりととのった。




          猫のしっぽ カエルの手  つゆの合間に  引用























crystaltakara at 11:32│Comments(0)TrackBack(0)

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