ケイトウ ハッピーキャンドルの寄せ植え悲しみのマージュ

2011年06月09日

美術館 三昧

3月に卒業した娘の就職が決まりました,ほっと胸をなでおろしました。今の若い方々の就職は本当に大変ですね、皆さんが希望する職業に就けます様にと願います。

会社への通勤が始まると忙しくなりますので、親子で就職祝いに箱根に行って来ました。そして二日間、美術館三昧の日を過ごしました。

町田よりロマンスカーに乗り一路、箱根に向かいました。最初に訪れたのがラリック美術館です。バスより降りると空気がひんやりと爽やかで思わず深呼吸してしまいたくなる程の心地良さです。

此の時期の箱根は新緑がとても綺麗です、美術館に入った途端に写真を一枚。

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美術館へと向かう此のエントランスは美しい芝生が続いていてとても綺麗です。通路の突き当たりにラリックの作品のカーマスコットを付けたクラシックカーが展示されています。往年の方々の優雅な生活を彷彿とさせられます。

エントランスでラリックのシャンデリアと壁飾りに迎えられ展示場へと進みます。今回は以前より観てみたいと思っていたペンダント/ブローチが展示されていた事に感激をしました。

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「冬景色」 真ん中に冬の木立が見え、回りにには雪を被った木立、そして松ぼっくりでしょうか、いかにも冬の森を思わせるペンダント/ブローチです。じっと観ていると冬の森の中に立ったいるかの様な思いがします。

美術館を後にして、ル・トランに乗車する事にしました。此の企画は私にとって一大イベントです。イギリスより航路で運ばれて来たラリックの作品で装飾されたオリエント急行の客車に乗車しお茶をいただくというものです。

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乗車するにあたり、最初に如何にしてイギリスより此の客車がラリック美術館に運ばれて来たのかの説明を受けます。航路で沼津港に運ばれた客車はなにも梱包されずに大型車で美術館に運ばれたそうです、重量の重い客車を急坂を運ぶのですからかなり大変な作業だったそうです。

いよいよ客車の中に入ります。此の客車はお酒を飲む場としてだけに使用されたそうです。

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ラリック作の壁飾り

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天井のランプ

素晴らしさにとても感激しました、そして此の客車の中でお茶がいただけるのでから。お茶はコーヒー、紅茶、ハーブティーから選ぶ事ができます。私はローズヒップの入ったハーブティーにしました。オレンジのタルトとハーブティー。

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当時の客車に乗り、お茶を楽しんでいるかの様な錯覚に捕らわれます。車内は撮影が許可されていますので、お茶をいただく前に撮影会となってしまいました。

お茶をいただくと車内の事を説明して下さいます。

入口は僅か60センチしかありませんので、椅子はとても持ちこむ事は出来ず、資材を車内に入れ、車内で椅子の制作をしたそうです。椅子には植物が入れられていて、触るととても柔らかな感触がします。全ての備品は当時の儘だそうですから、その保管の良さに驚きを覚えます。

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カーペット

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椅子

全ての織物もとても素敵です。

最後に個室を見で、下車しました。とてもエキサイティングな一時を過ごしました。


次に「ガラスの森」美術館を訪れました。今は「華麗なるヴェネチアン・グラス展」が開催されていました。

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此方の庭園は色々な花々が咲きとても綺麗です。別世界にでも入り込んだ様な錯覚に捕らわれます。

庭園内の紫陽花は時期が早く、まだ若い状態でしたが、寄せ植えの紫陽花が見事でした。

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つるあじさいは開花時期が早いのですね。美しい花を咲かせていました。

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タニウツギ  ビンクの色がとても美しい

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サンサシ  白い小花がとても清楚な感じがします。

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お気に入りのベネチィアン・グラス  濃紺が地に描かれた金の模様が精密で見事です。

最後にカフェで一休みしました。

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二人分のフルーツティー  紅茶にフルーツの甘味と香りがしてとても美味しかった。フルーツに生クリームを付けていただくのですが、フルーツが確りしていて美味でした。

二つの美術館を訪れた後、当日の宿泊地の箱根ハイランドホテルに向かいました。ガラスの森美術館の近くですのでとても便利な立地です。

ホテル着くと直ぐに散歩に出掛けました。野鳥の囀りが聞こえ心が癒される一時です。以前にはなかったコテージが出来ていました。コテージにはワンちゃんも泊まれるそうで、ドッグランも用意されていました。宝を連れて来たいなと思いました、やはりお留守番は可哀そうですものね。

夕食はご自慢のフランス料理のフルコースです。

旬の一口オードブル  いかのマリネ  柔らかくてとても美味しい、味わった事の無い様な触感でした。

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真鯛と夏野菜のマリネ ずわい蟹のムース添え

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かぼちゃ冷製スープ

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金目鯛のステーキ

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季節の薫るデザート

どのお料理も口のなかで円やかな味が楽しめて、とても美味しかった。

食後にはいよいよ温泉。以前はお部屋のバスしかなかったのですが、温泉を楽しめる様になっていました。室内風呂、ジャグジー、新緑をライトアップした露天風呂と三種類のお風呂が楽しめます。かすかにイオウの匂いの薫る、滑らかなお湯がとても心地よく、日頃の疲れが取れて行きます。お風呂場の傍には休憩室があり、箱根の湧水を楽しめます。体の中から癒されて行きます。

翌二日目は朝から小雨が降っていました。雨に濡れる新緑はまた美しいですね。

バスで桃源台に向かい、遊覧船で元箱根に向かいました。目的地は成川美術館です。

企画展として 牧 進展が開催されていました。

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「猫」 加山又造
猫の毛の一本一本が見事に描写されています。色合いといい大好きな画です。

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「寧日々」 牧 進
一羽一羽のヒナの描写が見事です。とても微笑ましい画ですね。温か味を感じます。

ミュージアム・カフェでお抹茶と和菓子をいただきました。天気が良いと絵の様に富士山が望めるのですが、生憎の曇り空でした。

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和菓子 「紫陽花」


美術館を後にして、箱根湯本までのバスに乗りました。箱根湯本に到着するともう空気が違いますね。爽やかな空気を懐かしみつつ帰りのロマンスカーに乗り込みました。

美しい自然と美しい美術に触れた旅でした。






















crystaltakara at 17:56│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by メロン*   2011年06月10日 09:56
素晴らしい就職祝いの旅行になりましたね^^
美術に造詣の深いお嬢様だったからこその選択でしょうか
一緒に楽しめる親子って ステキ! 続きも楽しみにしています♪
2. Posted by violet   2011年06月13日 11:49
紫陽花が美しく色づいていますね。梅雨の時期の自然界からのプレゼントですね。
久し振りの箱根旅行は楽しく過ごしました。美術館で展示品をみていると見方が娘とは全然違います。私はどちらかと言うと感性で観る傾向です。同じ作品を観ていてもきっと違った見方をしていると思います。
自然の中は心を癒してくれます。また行きたいと思いますが、何時になるやら・・・

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