2011年02月22日

欧州鉄道の旅・特別編 (1)

オリエントエクスプレス ロンドンからヴェネツィアの旅が放送されました。番組を観て本当に夢の様な旅でした

以前ツアーでイタリア、スイス、フランスを電車移動する旅をしましたが、オリエントエクスプレスの旅をイメージしていた私はあまりの現実の違いにがっかりしました、でも心に思い出がたっぷりと残る旅となりました。次にヨーロッパを旅する機会に恵まれましたら是非にオリエントエクスプレスでの旅を楽しみたいと思います。

イギリス・ビクトリア駅には壁に150年前の飾りが残されている。

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ビクトリア駅はドーバー海峡や港町フォークストンなど南へ向かう列車の発着駅となっている。昔からヨーロッパ大陸への玄関口として機能して来ました。
駅の喧騒から離れたひときわ静かな1・2番線ホーム、ここがオリエント急行の待合室です。正面の壁にはオリエント急行の正式の呼び名であるVenice Simplon Orient Expressのマークが一際大きく目に入って来ます。

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19世紀末から20世紀初めエルエポックと呼ばれていたフランスの良き時代を謳歌していたヨーロッパの人々を遠いアジアへといざなうオリエント急行の旅は憧れの的でした。古き良き時代の名残と往時の華やかさを留めるるオリエント急行の魅力は21世紀に生きる私達にとっても変わる事はありません。

チェックインがすでに始まっています、出発に向けてオリエント急行のスタッフは手際よくチックインの手続きを進めています。何時の時代でもオリエント急行の旅は溢れんばかりの心のときめきがあります。昔から変わらない物がもう一つ、それはサーバントの精神です、きめ細かいお持て成しの心です。乗客には座席表と手荷物用タグ、ガイドの小冊子を入れたドキュメントケースが手渡されます。

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荷物は個室内に持ち込むキャビンバゲージ、目的地まで預けるスルーパゲージに分けられます。オリエント急行の乗客は身を軽くして、心おきなく列車の旅を楽しむ事が出来るのです。

列車が静かに二番線ホームに入ってきました。改札が始まりました、車両は11両編成、全ての車両は20世紀初頭、1920年から30年代にかけて製造されたプルマンです。乗客はスチュワートに案内されて指定された号車へと向かいます。各号車には専用のスチュワートがおり、乗車時から降りる時迄乗客のサービスを担当します。

プルマンの車両にはそれぞれ名前が付けられています。

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Ione

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Audrey

国宝級の車両なのです。

アイビス号

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車内に足を踏み入れると此処が列車の中なのかとみまごう程のアンティークな雰囲気に思わずため息が出る程です。ほのかな光のランプ、壁面の寄せ木細工はギリシャの踊り子をモシーフにしています。製造されたのは1925年、最年長の車両です。

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シグナス号

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特徴はマホガニーの内装、優雅なアールデコ調のデザインでまとめられています。内装イメージに合わせて気品あるお皿やグラス、ナイフ、フォークはオリエント エクスプレスの特注品、特にグラスは走行中に倒れない様に低重心設計で作られています。

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プルマンの化粧室も見物の一つです。シグナス号の洗面所の床にはタイルによって白鳥と裸婦をフィューチャーした緻密なモザイク画が描かれています。

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ミネルバ号

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1927年に生まれただけに、しっとりとした落ち着いた雰囲気を醸し出しています。壁面のエドワード調にデザインされた花の寄木細工がとても印象的です。

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長い年月を経て人に手に触れられてきた真鍮のドアノブやカーテン、手摺などは自然に磨かれてもはや骨董的な価値があります。

グエン号

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また一味違う内装です。これまでの金色では無く、銀色に輝く網棚や天井のライトがスマートなデザインになっているからかもしれません。どこかモダンな雰囲気を感じさせます。

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11時10分の発車の時間が迫りました。ロンドン発、ヴェネツィア行きの旅を始めましょう。オリエント急行はロンドン、ビクトリア駅をゆっくりと離れ始めます。南部の田園地帯を走りフォークストン・ウェスト駅へと向かいます。距離にしておよそ100キロ、2時間の旅です。

スチュワートが挨拶を兼ねてウェルカムシャンパンのサービスです。オリエント急行のオリジナルシャンパンが振舞われます。

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シャンパンを味わっている内にやがて窓の外にはイギリスの田園地帯が広がってきます。農家の納屋が見え牛が草をはむのどかな風景の中オリエント急行は快適なスピードで走っていきます。

そして待ちに待ったランチが始まります。料理は全て産地から選りすぐりの食材を使って作られます。そして幸いな事に予約時にベジタリアンである事やアレルギー反応を起こす食材を伝えておけばそれに見合ったメニューを用意してくれます。今日のメニューはどうなっているのでしょう。

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本日のブランチは
あさつき入りスクランブルエッグ、インヴァーロウのスモークサーモン、ポテトとハーブのレシュティ、マシュルーム ソテー添え
英国料理の伝統を感じさせる料理です。デザート タイムになるとトレイン マネージャーが乗客の一人一人に声を掛けています、そして地図を配りながら乗客との会話を始めました。

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18世紀後半にイギリスに始まった産業革命は人々の生活を劇的に変えました。その一つが蒸気機関車でした、1825年に走り出した蒸気機関車はたちまちにしてそれまでの馬車による交通手段にとって変わり、人々はより早く移動することが出来る様になったのです。しかし便利とは言っても汽車のベンチの乗り心地は最悪で、汽車の旅は辛いものでした。そうした汽車の旅を変えた人物がいます。アメリカのジョージ・モーティマー・プルマンです。快適な列車で旅が出来ないものかと考えたプルマンはアメリカで寝台車プルマンカーを考え成功を修めた後、イギリスに進出したのです。鉄道先進国イギリスの技術をふんだんに使い、走行中に食事が出来る、いわば走るリビング&ダイニングカーを考え付いたのです。

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ゴールデンアロー号、黄金の矢と名付けました。そしてフランスに進出、同じ黄金の矢と同じ意味のFlechie D'or号と名付けロンドン、パリ間の旅行をこのうえなく快適にしたのです。そして同じ時期、フランスのワゴンリーカーはパリからトルコの首都コンスタンチノーブル、現代のイスタンブールまで寝台特急シンプロン・オリエント急行を走らせましたが、この列車とゴールデンアロー号の二つの列車はパリで連結され、ここにロンドンからイスタンブール迄、ヨーロッパを横断する全長およそ4,500キロ、所用時間約88時間と言う壮大な鉄道の旅を実現させたのです。

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オリエンオと言う言葉の響きはヨーロッパの人々を遠いアジアへのエキゾチックな旅へと誘うのです。今でも人々の心の中にはそういう思いが残っているのかもしれません。

ロンドンを出発してから時間はあっという間に過ぎ、オリエント急行は最初の停車駅フォークストン・ウェストに近づいてきました。この駅では思いもかけない事が乗客を待っているのです。

列車の到着を待ちかねた様にプラットフォームではデキシーランドのジャズバンドが早くも歓迎の曲を演奏し始めています。プルマンとはここでお別れです。短い間でしたが名残惜しそうにスチュワート達は乗客を送ります。陽気なデキシーランドジャズが流れる中、乗客達はオリエント急行專用バスへと乗り換えて行きます。2009年迄、乗客は高速船に乗ってドーバー海峡を渡っていましたが、海峡は霧がよく発生し、船が欠航するので今は専用バスに乗ったまま海峡を渡ります。海峡を越えてフランス、カレーの街に付きます、イギリスとは1時間の時差があります。瀟洒な家が立ち並ぶ林の中を抜けてカレー・ヴィル駅に到着です。駅には既に「美しき青きプリマドンナ」と呼ばれるワゴンリーが待っています。

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プラットフォームには白いユニフォームを纏ったスチュワート達あ勢ぞろいです。此処でもオリエント急行のお持て成しの心は変わりません。

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crystaltakara at 18:16│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

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