2010年09月21日

「誇り高きデザイン 鍋島」展

「誇り高きデザイン 鍋島」展を観にサントリー美術館に行って来ました。

鍋島は、江戸時代に佐賀藩から徳川将軍や諸大名への贈り物として作られた最高級の磁器です。
現代にも通じる洗練された文様にとても心惹かれます。100点を超える鍋島の磁器が展示されている今回の展覧会はとても鍋島を堪能する事の出来る展覧会でした。此の様に鍋島の磁器が一挙に鑑賞出来る機会は滅多にないと思います。

展示は「鍋島藩窯の歴史」「構図の魅力」「鍋島の色と技」「尺皿と組皿」「鍋島の主題 四季と吉祥」のコーナーに分けられて展示をされていました。

「鍋島藩窯の歴史」

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色絵花筏文皿
桜、流水、筏の文様。桜花は特に人気の高い文様です。私も桜のあしらわれた文様はとても好きです。

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色絵輪繋ぎ文皿
とてもモダンな文様です。リズミカルな感じがします。

「構図の魅力」

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色絵亀甲椿文皿
亀甲文が整然と連続し、個々の中に椿、花石榴、薔薇が描かれている。その上に丸文を三個ちらし、中に唐草文が描かれている。とても精密の文様に関心させられます。

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色絵七宝菊文皿
白地を基調としつつも華やかな文様。陽刻文の輪郭が赤く描かれ、隙間に菊の文様が描かれ、とても可愛らしさを感じる作品です。

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色絵絵草子文皿
七冊の絵草子が散らされた文様。絵草子の文様が繊細に描かれていてとても緻密な作品です。

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青磁染付雪輪文皿
青磁がとても美しく。雪輪文がとてもモダンが文様です。現代にも通じる斬新さを感じます。

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色絵松竹梅文皿
若松・竹葉・梅花を組み合わせて一つのパターンとして三方に均等に割り付けた文様。白磁にくっきりと染めつけられた文様に美しさを感じます。

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染付雲雷文大皿
皿の中心より雷文が口縁へ向かって放射状に描かれ、中心の大きい余白が生まれ、朧月が光を射しているかの様に見える。余白に朧月を感じさせる趣向が素晴らしいと思いました。

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染付月兎文皿
二つの新円形を少しずらして重ねた様な形状の五寸皿。円形一杯にくるりと背を丸めた兎を描き。残った余白を月に見たてている。此方も素晴らしい趣向の作品と思いました。兎が濃淡の色調により丁寧に描かれており、兎の柔らかさが感じられる作品です。兎の可愛らしさが伝わって来ます。

「鍋島の色と技」

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青磁染付七壺文皿
鍋島の意匠には、たびたび壺文が登場します。整然と並ぶ青海波の上に描かれた壺。壺の文様にリズムを感じます。

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染付文唐花丸文皿
唐花丸文が五個浮遊し、一個から光を放ったかの様に放射状に線が縁に向かって散ってゆく文様。とても躍動感を感じます。

「尺皿と組皿」

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染付鷺文三足大皿  重要文化財
瑠璃色の背景に浮かぶ三羽の鷺の姿が白く浮かび上がりとても清浄な感じのする作品です。一羽一羽の鷺の表情がとても温かく描かれているのもとても魅力的です。

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染付童子雪合戦文三足大皿
珍しい文様です。ふわふわの雪の中雪合戦に興じる唐子達の様子が生き生きと描かれています。

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色絵桜樹文皿
古木に咲く満開の桜の文様が美しく見事です。とても雅さを感じます。

「鍋島の主題 四季と吉祥」

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色絵龍田川文皿
急流に散り浮く紅葉が翻弄される様子を描いた文様。急流の勢い、それに激しく揺れ動く紅葉の様子が感じ取れます。紅葉の色合いが鮮やかで、心惹かれました。

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色絵宝尽文大皿
菊花形の中に描かれた八種の宝。白磁にとても鮮明に描かれており凛とした印象を受けます。展覧会には初出品となった大皿です。

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色絵松竹梅宝珠文皿
背後に赤絵の梅花文を敷き詰め、三個の宝珠文を浮かべた文様。宝珠は仏教界に於いて、思いのままに望みを叶える、霊感あらたかな宝の玉すなわち如意宝珠との事です。今も昔も人の祈りは変わりませんね。渾身の作と言えます。

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青磁色絵桃宝尽文皿
二客並んだ四足皿の片方に桃の花、桃の実が載り、もう片方には巾着、宝珠、軍配、払子など縁起物が載っている文様。文様の繊細さに感心してしまいます。

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色絵壽字宝尽文皿
白抜きの「壽」を中心に宝物が描かれている。鍋島最盛期の七寸皿の名品の一つ。とても力強さの感じる作品です。

「色絵壽字宝尽文皿」を最後に鑑賞し、会場を後にしました。これだけ沢山の作品を一挙に鑑賞した事はありませんでしたので、とても感動の多い展覧会でした。

http://www.suntory.co.jp/sma/




展覧会の帰りロクシタンに立ち寄ると。シヤクヤクのコーナーに石鹸を見つけました。シヤクヤクの香りが漂って来ます。とても良い香りですので買って来ました。シヤクヤクの花の形をした石鹸で、使ってしまうのはもったいない感じがしますので、しばらくは引き出しの中にしまって移り香を楽しもうと思います。

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crystaltakara at 17:05│Comments(0)TrackBack(0)

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