KIHACHI八重咲きアスターの寄せ植え

2010年09月02日

「江戸絵画への視線」展

山種美術館に行って来ました。

今回は山種美術館所蔵の岩佐又兵衛(官女観菊図)が重要文化財の指定を受けた事を記念して、所蔵の江戸絵画と供に展示されていました。

展示は俵屋宗達下絵、本阿弥光悦書の「新古今集鹿下絵和歌巻断簡」より展示が始まりました。

002

鹿の下絵が抽象的で色合いが美しい。
素晴らしい下絵の上に書かれた書の美しさ。


続いて俵屋宗達(絵)本阿弥光悦(書)の四季草花絵和歌短冊章
へと展示は進みます。
素晴らしい下絵に描かれた本阿弥光悦の素晴らしい書。
私も(とても及ぶもので無い事は明らかですが)また
書を学び美しい和紙の上に和歌を描いてみたいと思いました。


続いて酒井抱一の絵画へと展示は進みます。
(飛雪白鷺図)淡泊な色で描かれた二羽の鷺、此の世界の
美しさに魅せられてしまいました。
(秋草図)可愛らしく描かれた秋の草花、草花の可憐さに
すかり心惹かれてしまいました。

酒井抱一(秋草鶉図)繊細に秋草が描かれ、鶉の描写も繊細かつ暖か味を感じます。さすが、重要美術品です。銀箔で描かれた月が黒く変色してしまっているのは残念ですが、当時の絢爛豪華さが伺えます。

100831_1732~01

そして今回、重要文化財に指定された岩佐又兵衛
の(官女観菊図)へと展示は進みます。

100831_1731~01

淡泊な色で描かれた菊観をする官女達。とても衣装の模様が細やかに描かれています。菊を愛でる官女達の喜びが伝わって来るかの様です。


最後の展示場では近代絵画が展示されていました。

速水御舟の(名樹散椿) 重要文化財はとても素晴らしく、じっくりと鑑賞しました。椿の色の変化の素晴らしさはもとより、限りなく描かれた椿の蕾、作者が渾身の力で描かれた事が伝わってきました。

005

絵画の鑑賞を終えて一階にある喫茶店で休息しました。
何時も楽しみにしているのは、現在展示されている作品を題材にした和菓子をいただく事が出来る事です、今回は鈴木其一作  (四季花鳥図)の花をモチーフした(花ごおり)です。

100828_1423~01

楽しんで来た展覧会の余韻を楽しみつつ、お菓子の上品な甘さに
心が和みます。



crystaltakara at 15:35│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
KIHACHI八重咲きアスターの寄せ植え