2010年05月24日
日本の名峰(1)
その山の魅力、そこに咲く花々、そこに住む動物にとても興味を感じ、又、その様な番組を観ると心が癒されます。やはり自然は素晴らしい!と何時も思います。
今回は全国、各地に有るさまざまな日本一を持つ山々が紹介されました。
南アルプスの間ノ岳 標高3,000メートルの日本一の稜線を持っています。
東北の朝日岳 日本最大規模のブナの森を持っています。
谷川岳 日本で一番険しい大岸壁を持っています。
阿蘇山 日本最大の噴火のあった山です。
紀伊半島の大台ケ原 一日の降水量で日本一を記録しました。
北アルプスの乗鞍岳 中央分水嶺の最高峰、山の水を太平洋と日本海に分けて流しています。
東京の高尾山 日本で最も多くの登山者を集めます。年間250万人の人が身近な自然を求めて訪れます。
日高山脈の日高幌尻岳 手づかずの自然が最も多く残されています。
間ノ岳(3,189M)
白根三山の真ん中に聳える山。北岳より間ノ岳へ向かう標高3,000メートルの稜線は日本で一番長い稜線です。
北岳より間ノ岳に至る稜線は起伏が無いなだらかな道で2時間程掛かります。此の稜線の展望は素晴らしく、富士山、北岳、北アルプスの奥穂高、槍ヶ岳、間の岳が望めます。
足元には花が咲き誇っています、此の稜線は特に高山植物が多いそうです。
美しいですね。高山植物のお花畑を一度は見てみたいと思います。
アオノツガザクラ
ミヤマクワガタ
とても繊細なお花ですね。
シコタンハコベ
とても清楚なお花ですね。本州の標高3,000メートル
の地点で見られる花です。
キタダケキンポウゲ
直径1センチ程の小さな花!可愛らしですね。
此の稜線の辺りでしか見れない貴重な花です。
この辺りには最も南に生息している雷鳥がいます、10組程のつがいが確認されているそうです。
雛を連れた雌の雷鳥。凛々しいですね、動物の真剣な眼差しにはこちらが何事も偽れない強さを感じます。
山は太古の昔、海底に積もった泥より出来ている為、くづれやすい性質を持っており、隆起しながらくづれて広いなだらかな稜線を作りました。正に悠久の大地の営みに依り作り出された稜線なのですね。
10月の稜線はまた違った表情を見せてくれます。
高山植物が赤い絨毯の様に紅葉した稜線。違った美しさがありますね。
ウラシマツツジ
此の時期の雷鳥の足は白い冬毛で覆われています。素晴らしい自然の営みですね。
大台ケ原(1,695m)
太平洋からわずか15キロに位置する台地上の山。海から吹きつける湿った風が山があたり、雨雲を作り大量の雨を降らせます。1984年8月1日に844mmの雨が降り、日本記録となりました。夏の3ケ月で東京一年分の雨が降ると言うのですから凄い降水量ですね。
雲海に包まれた大台ケ原、とても幻想的な光景で美しい。
雨で潤った森の中は一面苔で覆われています、みられる苔は350種類以上と言う事です。
深い霧に包まれた大台ケ原、森には一つ目で一本足の妖怪「一本たたら」が住み、見た人は生きて帰れないと言う逸話があり、土地の人々は恐れを抱くいて近寄らなかったそうです。
又、深い森で霧にまかれると方角が分からなくなるので「迷いの森」と呼ばれ、近年まで立ち入る人も少なく森が原始のままの様子で残されたそうです。とても神秘的な雰囲気を持った場所ですね。此の話を聞くと「もののけ姫」の世界を思い出します。
あつい緑の層で森を覆うイワダレゴケ
土の上の生えるオオスギゴケ
水分を直接体から取りこむネガエノスナゴケ
水分を吸ってみるみる膨れる様子に驚きました、自分の体の4倍の水分を蓄えるそうです。
雨の多い大台ケ原では表面の土はすぐに流されてしまいますが、苔が森の水をとどめて来たとの事です。
滴の付いた苔。美しいですね、とても清らかさを感じます。
森の動物は苔を上手に利用して生きています。
ミソサザイ
苔を利用して木の裏に巣を作ります、動物はあらゆる環境に順応して生きる術を見つけますから凄いですね。
オオダイガハラサンショウウオ
体調15Cm、大台ケ原で発見されたそうです、水の清らかさが伝わってきます。
森に蓄えられた水は大地の上を流れ、やがて滝となって流れ落ちます。
中ノ滝
高さ250メートル、ほぼ一直線に流れおちます。
そばに依ったら自然の力に圧倒されそうです。
谷に光が差し込んだ時に虹がかかった光景。
美しいですね。一瞬の光景との事、正に一期一会の出会いですね。
都会に住んでいると自然の営みを忘れがちですが、今此の一瞬もその営みは続いているのですね。まだまだ自然が生きていると言う事にとても安心します。もっと自然に触れたいと言う思いがします。
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