2010年02月21日

麗しのうつわ展

出光美術館に「麗しのうつわ展」を観に行って来ました。

京の美、幽玄の美、うるおいの美、いつくしむ美というコーナー別に展示されていました。


京の美

野々村仁清、尾形乾山らの作品が展示されていました。

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色絵熨し文茶碗  野々村仁清

模様がとてもシンプルで現代的です。色合いがとても美しい。

尾形乾山の作品はとても温かみがあって好きなのですが、今回は多数展示されていましたので、ゆっくりと鑑賞しました。

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銹絵染付白彩薄蝶文平皿  尾形乾山

茶の濃淡と白の色合いがとても深みがあって素敵です。此の色のトーンをとてもモダンだと思います。

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色絵芦雁文透彫反鉢  尾形乾山

器の中にまで模様が描かれています。あたかも雁が飛び立つ様に臨場感を感じます。金、茶、白、緑の色のコンビネーションがとても美しい、前の作品と同様に此の色合いはとても好きです。

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銹絵染付金銀白彩松波文蓋物  尾形乾山

蓋に松が描かれ、内側に波文が描かれています、素敵な演出ですね。一つの器の中に大きな世界を見る思いがします。松林の奥に広大に広がる海が想像されます。

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色絵定家十二ヶ月和歌花鳥図角皿 十二客  尾形 乾山

表に和歌に相応しい絵が描かれ、裏に和歌が描かれています。梅の木の下に佇む鴛鴦。とても可愛らしく、温かみを感じます。


幽玄の美

古瀬戸、志野、古唐津などが展示されていました。


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黄瀬戸茶碗 ”銘 春霞

渋さの中にも春の様な温和な感じが漂います。とても可愛らしく思います。

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鼠志野草文四方向付 五客

灰青色に焼き上がった志野焼はとても美しい色合いをしています。

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絵唐津葦文角形掛花生

素地が淡褐色に焼き上がり温かさを感じます。鉄絵で描かれた葦がうつわに優しさを与えています。

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朝鮮唐津上手付水注

白釉が青味をなして琥珀色の黒飴釉にとけて流れる様がとても美しい。釉薬の流れがとても見事ですね。


うるおいの美

純白にかがやく磁器の始まり。古九谷、柿右衛門、鍋島、葆光彩磁が展示されていました。

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色絵柴垣椿文皿 鍋島

私の大好きな鍋島です。白磁にくっきりと描かれた柴垣と椿、繊細でとても美しいと思います。

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色絵柴垣桜花文向付 六客 鍋島

繊細な柴垣の上にくっきりと描かれた桜、とても優美ですね。

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色絵花筏文皿 鍋島

春の川面に流れゆく筏と桜。筏と桜が川の流れに乗って動いている様な感じがします。とても躍動感のある作品と思います。桜がとても可愛らしい。

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色絵栗樹文大皿 鍋島

たわわに実る栗の実は秋の豊作を意味し、幸福な日々の到来を願う吉祥意匠との事です。栗の実の繊細な描写がとても見事です。

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色絵葡萄栗鼠文角皿 五客の内 古九谷

葡萄と栗鼠の組み合わせは多産を表す吉祥意匠です。栗鼠が簡略に描かれていますが、とても可愛らしく思えました。

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葆光彩磁紅唐草文小花瓶 板谷波山

艶消しの葆光彩をかける事で、薄絹を透かした様な淡い光を放たせた陶器。奥に美を秘めたかの様な不思議な美しさを見せてくれます。

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彩磁八ツ手葉文手焙 坂谷波山

アール・ヌーヴォーの植物図案の中で波山がもっとも好んで使っていたモチーフが八つ手であったとの事です。八つ手を身近に観察する事のより生まれた作品だそうですが、とてもモダンな感じのする作品と思いました。八つ手に白い花が添えられているのがとても可憐です。


いつくしむ美

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曜変天目茶碗 銘 天の川

曜変がきらめき、夜空を思わせる茶碗の中を見ると金色の流れが見え、まるで天の川みたいと思いつつ銘を拝見すると「天の川」でした。その様に思わせる素晴らしさを感じました。

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黒楽菊桐文茶碗  尾形乾山

尾形乾山が黒楽茶碗を作っている事に驚きました。二代目乾山の猪八の聖護院窯跡からは黒楽釉の付着する窯道具が発見されているので、聖護院窯で黒楽茶碗を生産していた可能性が高いそうです。


とても展示品が多く見ごたえのある展覧会でした。うつわ達を観ていると心和む感じがします。













  


















 



crystaltakara at 17:34│Comments(0)TrackBack(0)

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