ミニハボタンとビオラの寄せ植え紅葉

2009年11月25日

東山魁夷・風景の求道者

初めて、青い色彩で描かれた北山杉の絵を見た時にとても感銘を受け、それ以来、東山魁夷さんの絵画にとても心惹かれています。


初めは東山魁夷低から始まります、今でも生前の儘に残されているのですね、とても嬉しくなりました。

東山魁夷さんの作品の流れを縦糸に、東山魁夷さんの文章を横糸に番組は進んで行きます。



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デッサン画を初期より完成迄が説明されていました。

私は此の絵を見ると何時も先に進むべき未来がある、その様な事を意味しているかの様に思えます。


焼嶽初雪、秋の山、雪の谷間、早春の麦畑が紹介された後に名作、残照が紹介されます。


残照

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連なる山々、とても神聖な感じのする絵です。

青響、樹根が紹介された後に「たにま」が紹介されます。


たにま

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川の色がとても美しく、良く見ると川底に岩なども描かれています。
ここまでデフォルメ化される過程や川の色をどの様に作り出されたのかが説明されていました。


川端康成さんとのご交友が紹介され、川端康成さんの勧めもあり「京洛四季」を制作した事が説明されます。

京洛四季は私もとても好きです。とても美しく、また可愛いと思うことがあるのです。

花明り

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花と月との一期一会。とても美しい作品です。


行く春

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苔の上に散った桜の花びら。とても可愛らしい作品です。

一力、東福寺庭が紹介された後。




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実際に絵を見た時に息を飲む程の感動を受けました。とても清らかな感じの絵です。

夏に入る、池澄む、北山初雪が紹介された後に「年暮」るが紹介されます。


年暮る

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この「京洛四季」では実際に絵の描かれた場所を訪ねます。
此の絵の光景もホテルの窓より見た光景なのですね。
一つの窓からもれてくる光がそこに人が生き生きと住んでいる事を想像させます。心がほっとあたたかくなる絵だと思います。



その後、ドイツ・オーストリアの旅へと向かいます。

霧の町、緑深き湖が紹介されます。

緑深き湖

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ここでも実際の風景の所が紹介されます。湖に影を落とす小さな家はとても可愛らしく、周囲の静寂さを感じます。

ドイツ。オーストリア紀行の本を読んだ事で私もとても行ってみたいと思っています。赤い屋根の可愛らしい家並み、花の飾られた窓際、壁に描かれた壁画、可愛らしい看板が素敵です。

静かな町

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マリアの壁

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その後、白馬の見える風景へと展開して行きます。

このシリーズは私も大好きです。

緑響く

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緑の木々が木霊してくる様な静けさと清らかさを感じます。

早春の丘、水辺の朝、春を呼ぶ丘、草青む、若葉の季節、麦秋、湖澄む、風吹く浜、渚の白馬、森装う、樹霊、などが紹介されます。



その後、奈良、唐招提寺の障壁画へと展開されて行きます。

障壁画を描く為に日本中を旅をされてデッサンをされたとの事です、とても真摯な方ですね。

又、盲目となった鑑真和上の為に御影堂は中国の風景の水墨画を描こうと中国までデッサン旅行にいらしてます、心の暖かい方と思いました。

ここでも岩絵の具をどの様に用いて障壁が描かれたのかの説明が有りました。



最後に「夕星」が紹介されます。

夕星

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夢の中の情景を描かれたそうです。


東山魁夷さんの絵を見ると、心が何時も感動で満たされます。絵の中の神聖さと静寂さがとても好きです。「描くこと事は祈る事」とおっしゃった気持ちが伝わって来ます。

是非に展覧会を開催して戴きたいと思います。


白い朝

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私の好きな作品の一つです。雪で真っ白な枝に佇む鳩、その孤独感に心打たれます。毛布をもって行って後ろからぎゅっと抱きしめたくなる・・・そんな思いがします。

at 16:26│Comments(0)

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