2012年03月
2012年03月26日
2012年03月25日
猫のしっぽ カエルの手 春はあけぼの
春は曙。やうやう白くなゆく山際・・・ 早朝の京都 大原 枕草子の世界が広がる。
母と息子の大原散歩、ベニシアさんとまもなく大学生になる息子 悠仁君。大原に暮らして16年、此の時期、毎年二人が楽しみにしているイベントがある。向かったのは三千院、千年以上の歴史を持つお寺。京都の季節行事 大根焚きへやって来た。
大原育ちの辻美正さんは地域のリーダー的存在。有機農法で作られた大原産の大根を辻さんが煮こんだ、食品関係の仕事をしている辻さんは味にこだわる。昔ながらの行事 大根焚きは無病息災の願いが込められている。
ベニシアさんの暮らす古民家でもようやく春の足音が聞こえて来た。
スノードロップ
水仙
今日はアロエの株分けをすると言う。アロエはベニシアさんの暮らしに欠かせない。
親株
子株
Venetia's Herb Note アロエ
1971年私は日本に来て最初の寒い冬を過ごしていました。ある日うっかりストーブに触って手をヤケドしてしまいました。友人が素早くアロエを切り取って指に当ててくれると痛みがすっと消えたので驚きました。アロエの果肉で湿布をすると肌の荒れや湿疹やヤケドに聞くのだと友人は教えてくれました。肌に潤いを与えるのでニキビやシワにも効果があるとの事でした。私もハーブを本格的に研究するようになってから手作りのシャンプーや化粧水にアロエを混ぜています。さらに手作りヨーグルトにもアロエをいれて朝食として食べています。
「美は心で感じるもの それが目に映るのです」ソフィア・ローレン
Venitia's Herb Recipe アロエシャンプー
材料 アロエ 10Cm 2本、ローズマリー 6枝、昆布 10Cm角 1枚、粉末石鹸 100g、つばき油 小さじ1、ローズマリーエッセンシャルオイル 2滴、湯 600ml
ローズマリーと昆布を水の中に入れて15分位煎じます。
アロエの中のジェリーを取り出します。
お湯が薄い緑色になったらこします。昆布は髪に艶を出す効果があると言います、使い終わったらコンポストへ。お湯が熱い内に粉せっけんを加えます。
次にアロエを加え、香り付けにエッセンシャルオイルを加えます。最後に椿油を加えます。椿油は紫外線やドライヤーの熱から髪を守ってくれます。
ベニシアさんのオリジナルのアロエシャンプー。日本で身に付けた知恵が詰まっています。
古民家の和室、ベニシアさんお気に入りの額にはたきをかける。数年前、骨董屋で手に入れた浮世絵は特に大切にしている。ベニシアさん日本画に描かれる季節の情緒が好き。
先日、旅先の友人の家である浮世絵に目を奪われた。その浮世絵は同じ京都に住む人が描いたらしい。もっと彼の浮世絵が観たいと画家の自宅を訪ねた。木版画家の立原位貫さん。
立原さん、ベニシアさんが旅先で観たと言う作品の原画を用意してくれていた。立原さんのオリジナル「牡丹」と言う作品。満開の花の生命力と独特な色使いが印象的。
「白梅」
色合いが美しく、観ていると心が静まる様な素敵な浮世絵ですね。
浮世絵、おもに木版が多く、何枚も板を彫り、色を塗り重ねる技法。当時の風俗や自然が豊かな色彩で描かれ、人を虜にしていた。立原さんの作品も江戸時代の浮世絵と同じ技法で描かれている。江戸時代の浮世絵を基に一から版木を彫り直し、当時の色に摺り直す。立原さんは独学で浮世絵を習得して来た。江戸時代、浮世絵の製作は幾つもの工程をそれぞれ熟練した職人が受け持つ分業制だった。立原さんは今、その全ての工程を一人でこなす。江戸時代の方法で浮世絵を復元出来る唯一の人だ。しかしもともとは全く別の世界に身を置いていた。若い頃はジャズにのめり込み、音楽の道をめざしていたのだ。
25才の時に出会った浮世絵の緻密さと色彩に心を奪われ、彫刻刀を買いに文房具屋に走るとその日から彫り始めたと言う。好きになったら一心不乱、試行錯誤の中で夢中になって版画を作り、全ての工程を身に付けた。
しかしどうしても江戸時代の物にはかなわなかった。復元とは画材全てをその時代の物で行うべき、35年の浮世絵人生、その全ては材料探しの時間だった。版木は今では貴重が山桜、紙は実際に江戸時代に使われていた和紙を手に入れ、原料を分析し自ら復元した。中でも苦労したのが絵具、江戸時代に浮世絵に使われていたのは僅か八色だった事が分かった。それを混ぜて様々な色を表現していたのだ。江戸時代の絵具の原料はそのほとんどが植物。しかし摺ったその場から色が褪せるのが難点。
立原さんの復元に依り露草の青を生かして鮮やかな紫が戻った。赤は紅花から抽出して作られていると言う。
露草
紅花
江戸時代と同じ顔料を作り再び蘇った色。一枚の絵になるとその配色の妙とあいまって独特の美しさを放つ。
八百屋お七 復元
鬼若丸の鯉退治 復元
人工的な色が溢れている今と言う時代に自然の中から生まれた色を守り続けるのが立原さんの仕事。今、製作しているのは市川亀治郎さんの歌舞伎絵。立原さんは正に平成の浮世絵師だ。
立原さんとベニシアさん、共通の趣味は散歩。江戸時代に築かれた庭園。周りの自然と溶け合う庭に微かに春の匂いを感じて。自然が与えてくれる物は限りない。だからその声に耳をかたむけ、寄り添って生きる。
Venetia's Essey 花の言葉
花や木は喋らないけど人間の様に心もあれば感情もあります。じょじょに移り変わる季節を知らせる草花。その美しさに私達は自然の奇跡を感じとります。繊細な形、えも言われぬ色や香りは世界中の芸術家の創造力をかきたてます。冬の木は私達は授けられた長寿のシンボル。
春に咲く梅の花は私達の純真な心を捉え、耐え抜こうと励ましてくれます。
夏の蓮の花は日々の辛い事を心の底に沈めて咲くことを教えてくれます。
そして秋のザクロは心の帆を揚げて恵みの風を受ける事を思い出させてくれるのです。
とても素敵なエッセイですね。明日もまた頑張ろうと言う気持ちになります。
まだ寒さが残るとある午後、卒業を控えた息子を囲んでおしゃべり。ベニシアさんの夫で山岳写真家の梶山正さん、悠仁君の成長を折にふれて写真に撮りためて来た。
本当に好きな事をみつけて欲しい、それは生きて行く力になるから。
春はまだ始まったばかりだ。
子供によせる思いは同じですね。私も娘には本当に好きな事を見つけて幸せに生きて行って欲しいと思います。
猫のしっぽ カエルの手 引用
2012年03月21日
2012年03月20日
オステオスベルマムのハンギング
今日はオステオスベルマムのハンギングを作りました。フラットなハンギングです。
オステオスベルマムを後ろにその前に原種デージー スカイブルーを両側に植え込み。真ん中にはオーブリエチア バリエガータ ラビスを植え込みました。今迄はフラットなハンギングには小ぶりの花、例えばパンジーなどをいっしょくに植え込んでいましたが、今回は初めて立体的なハンギングを作ってみました。こうした植え方も良いですね。
我が家のクリスマスローズは次々に開花しています。
白の八重。このお花を買った頃は八重は貴重な物でした。玉川の第一園芸で抽選の結果、当たりまして買い求めた思い出深いクリスマスローズです。茎がとても細く、しなやかです。妖精の様なお花です。
ピンクの一重のクリスマスローズ。色のあるクリスマスローズもとても魅力的です。