2011年08月

2011年08月08日

猫のしっぽ カエルの手   初夏の味

つゆ明け迄もう少し、京都・大原は曇り空。草の匂いが濃く香ると、山里の生き物達が元気になって来る。

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大原名物の赤シソもそろそろ収穫の時。

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築100年の古民家の庭。こんもりとした緑に包まれ花が際立つ。

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アナベル

ベニシアさん、百合の花に食器洗いで残っていた石鹸水をかける。天然成分の石鹸なので百合を痛めずに虫除け出来るのではと思っている。あわよくば猿除けにも、願いを込めて・・・

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ベニシアさんの裏庭に新しい主役が現れた。淡いピンクが美しいイバラ。虫が付きやすいので今迄はあまり上手くいかなかった,こんなに見事に咲いたのは初めて。美しい花達は庭からのギフトとベニシアさんは言う。

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イバラ

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センテシドゼラニウム

「沖縄で貰ったウコンを大原は寒いので植木鉢に植えてみようと思います。土は作っている堆肥にヤシの皮を混ぜて入れます。」 ベニシアさん、初めてのウコンの栽培。ヤシの実から作った保水性のある肥料を東南アジア原産で湿気の好きなウコンの為に入れてみる。仕上げに貯めておいた雨水をたっぷり注ぐ。

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ウコンは秋に美しい花が咲くと言う、沖縄の友人に教わった。

ベニシアさんの庭のあちこちに芽を出しているシソ。自然に出てくるシソは大原ならではの恵み。シソの苗は家の向かいにある畑に持って行く。今、ベニシアさんの畑を彩るのはジャムにするカシスや自家製シャンプーを作るヤロウの花。まだ赤ちゃんのシソをむねに植えて行く。夏ベニシアさんの食卓にシソは欠かせない。

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カシス

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ヤロウ

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買い物かごをぶらさげて散歩に出るベニシアさん。大原にある馴染みの漬物屋さんへ。友人の久保勝さん。ほどよく漬かったきゅうりの昆布漬けをいただく。店先に並ぶ20種類以上の漬け物は全て手作りの物。「今年、私の息子が漬けた菜の花のぬか漬けです。」ぬか漬けはベニシアさんの大好物。「ぬか漬けを教えてほしい。」「ぬか漬けは息子が専門ですから後でご案内しましょう。」「これが伝統のしば漬けですね。此のしば漬け、大原に伝わるお茄子のしば漬けですね。」「800年前からの物で、シソは自生であった様です。」シバ漬けは京都三大漬け物の一つ、京都が発祥の地と言われる。

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久保さんのシソ畑では今年最初の収穫が始まった。畑を主に管理するのは長男の統さん。育ちの良い物を選んでまびく様に収穫する。「昼と夜の温度差が激しいので美味しさを溜めこむ。種屋さんで売っているシソと違って代々受け継いてきている。葉が波打っています、いわば縮緬種と言うとても鮮やかでなかなか色褪せないんです。そして香りが良い、さらに葉が肉厚で食べごたえもある。色、香り、食感、三拍子が揃っています」

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収穫たシソを直ぐに水洗いする。新鮮なシソがしば漬けにかかせないからだ。大原生まれの大原育ちの久保さんにとってしば漬けは人生そのもの。久保さんは漬け物店の三代目、遊びざかりの少年時代からシソで茄子を漬けこむ日々だったと言う。季節になるとしば漬けを求めて全国から大勢のお客さんが訪れる。それが遣り甲斐、だからしば漬け作りは辞められない。材料はシソの葉と茄子と塩だけ、それが代々受け継いで来たやり方。手早く塩をもみ込む、樽に移したら90キロの重しを乗せる。1時間で半分程にかさが減る、余分なあく汁を流して一つの樽を二つに合わせる。次は80キロの重しを乗せ、翌日の総仕上げには重しをさらに減らす。「やはりきちっと丁寧に漬けると美味しいしば漬けが間違い無く出来ます。美味しいしば漬けを作る秘訣です。」大原のシソで作った昔ながらのしば漬け。シンプルな事を丁寧に、プライドを持って伝統を繋いで行く。

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ぬか漬けに憧れていたベニシアさん。漬け蔵に案内して貰う。「家で食べるぬか漬けです、良かったら食べてみますか」トマトのにぬか漬けは初めて。大根や茄子などどれも美味しいので味見が止まらない。ベニシアさん、幸運な事にぬか床を分けて貰う。大原の野菜で美味しい漬け物作り。夏はもうそこまで来ている。

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Venetia's Essey   大原の美しさ

初夏の朝、私はまだ誰もいない外に出て地球を一人占めしています。見渡すと朝霧に濡れた野原がひっそり静まりかえっています。田圃のあぜ道を登って行くと棚田が巨大な緑の階段に見えます。空に向かって聳える山を見上げ、私は美しい自然に対し感謝の祈りを捧げました。大昔から日本では山が里の暮らしを支えてきました。山里は山が平地に繋がる場所です。近くの森の木は炭や薪として利用します。川の水は田圃に引き畑の水遣りに使い、さらにこの美しい山腹の景色を引き立ててくれます。山里の生物多様性が自然と調和して暮らせる様、手助けしてくれるのです。季節が序所に移ろう様子や自然の本当の美しさを観察しているとふと立ち止まって今日という一日に笑顔で感謝したい気持ちになります。

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ベニシアさん、高校三年生の悠仁くんと久し振りのデート。バスで南へ15分、一条路、この町には悠仁くんの生まれた家が有る。ここは15年前大原に引っ越すまで家族で暮らした家。子育てに追われながらも楽しかったあの頃。悠仁くんをベビーカーに乗せてよく通った商店街がある。一緒に来るのは久し振り。

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40年前から此処で鮮魚店を営む北さんの店に朝、仕入れた新鮮な魚が並ぶ。味をみて美味しいと思う物を買って貰うのが北さん流。早速一押しのすずきを味見。新鮮な魚と庭のハーブで悠仁くんの好きなカルパッチョを作る。

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Venetia's Herb Recipe   ディルのカルパッチョ

材料 ディル 2枝、ニンニク1片、スズキ、サーモン、タイ、ヒラメ各5切れ、レモン1/8個、シソ4枚、塩 適量、オリーブオイル適量、バルサミュ酢適量。

にんにくの切り口を皿にこすりつける。
庭でとれた香り高い青シソは彩りになります。
魚を着るのはちょっと苦手というベニシアさん、、スズキ、ヒラメ、タイ、サーモンを出来るだけ薄く切ってお皿に並べる。
種を落とさない様にスクイーズでレモンを絞る。
パセリの代わりにディルを使うのがベニシア流。
塩を少しかける。
オリーブオイル、バルサミュ酢をかける。
仕上げに食べられるポリジの花を添える。
ディルを使った、初夏の香り漂うベニシア流カルパッチョの出来上がり。

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Venetia's Herb Note   ディル

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ずっと昔のある夏の日、太陽が空高くのぼった真昼のことでした。アンおばさんがチューダチーズとキュウリのビクルスで昔ながらのプラウマンズランチ(イギリスの軽食)を用意してくれました。ディルの原産地である東欧出身のおばさんはピクルス作りの名人でした。「ディルは消化を助け、リラックスさせてくれるのよ」とおばさんによく聞かされたものです。それから幼い子供のしゃくりにディルを煎じたお茶が効く事も教わりました。ディルはなだめる、落ち着かせるという意味があります。その日ランチをお腹いっぱい食べた私は心地よく、其の儘眠りに落ちました。

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高校生活最後を迎えた悠仁君。いつの間にか大人の会話が出来る様になった息子がちょっと眩しいベネシアさんの大切な一時。

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此の番組を見て昆布漬けのきゅうりの魅力にすっかり魅了されてしまった私は早速「志ば久」さのHPを訪れました。きゅうりの漬物はアイスきゅうりと言う名前で販売されていました。アイスきゅうり、しば漬け、水茄子の漬物、柚子の里、しば漬けの梅干しを取り寄せました。

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アイスきゅうり

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しば漬け

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水茄子の漬物

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柚子の里

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シソ漬けの梅干し

こんなに沢山注文してしまい、食べきれるかしら?と心配しましたが、あまりの美味しさに直ぐ食べきってしまいました。添加物も合成着色料も使われていないお漬け物は野菜本来の味が味わえて本当に美味しいですよ。また注文したくなります。色々な種類のお漬け物が用意されていますから、別のお漬け物も注文してみようと思います。


http://www.shibakyu.jp/



              猫のしっぽ カエルの手  初夏の味  引用























crystaltakara at 12:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年08月04日

「日本画 どうぶつえん」展

山種美術館で開催されている「日本画 どうぶつえん」展に行って来ました。

小さなお子さんにも日本画に親しんで貰おうと、スタンプラリーが開催されたり、白クマのぬいぐるみと記念撮影が撮れる場所が設けられたりしていましたので、なかなか工夫のされた展覧会となっていました。小さなお譲さんと訪れている方もいらっしゃいました。小さな頃から美術館に通う習慣が付くのは良い事だと思います。

展示は
第1章 動物園 ~美しきものたち~
第2章 鳥類園 ~翼をもつものたち~
第3章 水族園 ~水の中のいきものたち~
第4章 昆虫園 ~小さきものたち~
で構成されていました。

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「班猫」  竹内栖鳳  重要文化財

飼い猫を気に入って譲って貰い、好きなポーズをさせて描いた画だそうです。細かい毛並み、いまにも飛び出てきそうなグリーンに光る目、とても感動を覚えます。

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「兎」 奥村土牛

動物の目が可愛らしくて好きとの解説がありましたが。兎の眼がとても優しげで心ひかれる画です。動物の眼は純真でそして真剣ですので私も大好きです。

川合玉堂画伯の「猿」も展示されていました。猿の表情がとても悪戯げで、可愛らしく思いました。

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「木兎」  横山大観

木兎のぱっちりと見開かれた黄色い目がとても印象的です。とても可愛らしく、何度観ても惹きつけられる物があります。

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 「閑鷺」  上村松篁 

柳の木に静かに佇む鷺。静寂感に感銘をうけます。上村画伯の配色はとても気品があり、素晴らしいと思います。

その他 同画伯の「千鳥」「春鳩」も展示されていましたが、その気品に心が惹かれます。

今回の展覧会を鑑賞して「どうぶつえん」と言う名目でこれだけ多くの、素晴らしい日本画を鑑賞出来た事に驚きました。素晴らしいコンセプトだと思います。

名画を鑑賞した後、いつもの喫茶椿に立ち寄りました。今回も絵を題材にした綺麗な和菓子が用意されていました。

私が注文したのは「秋のうさぎ」 安田画伯 「うさぎ」を題材に作られた和菓子です。うさぎに桔梗の花が添えられとても可愛く仕上げられていました。

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http://www.yamatane-museum.jp/











crystaltakara at 16:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)