2010年06月
2010年06月29日
ラリックをめぐるフランスの旅
ルネ・ラリックに関する本を見つけました。「ラリックをめぐるフランスの旅」
礼拝堂、レストラン、オルセー美術館、工房跡、ラリック パリ本店、シャンゼリゼ劇場、旧ラリック邸などラリックの作品が遺されている場所が紹介されています。
此の本によりラリックが60歳代より教会の建築装飾を手掛けていた事を知りました。ジャージー島/イギリスにある聖マタイ教会は祭壇はもちろんのこと、聖母礼拝堂の囲いの扉、玄関、花瓶、洗礼杯・・・すべてが百合の花をモチーフにしたラリックの作品で埋まっています。1934年9月、ラリック74歳の時に完成させました。晩年まで素晴らしい作品を遺したのですね。
その他、ラリックの軌跡を数多くの作品と供に辿り、現在のラリックの工房が紹介されています。
最後に日本てラリックの作品に出会える美術館が紹介されています。その中でもとても興味を持ったのは滋賀県の成田美術館です。ルネ・ラリック愛好家の成田光子さんが約50年をかけて収集した200展以上の作品が所蔵されているそうです、凄いですね。また行きたい美術館が増えてしまいました。
今年はラリックの生誕150年と言う事で色々な展覧会が開催されています。今日も長野の北澤美術館のHPを覗いてみると、「生誕150年記念 北澤美術館 ルネ・ラリック コレクション展」が開催されている事を知ってしまいました・・・・行きたい!!北澤美術館にはエミール・ガレ、ドーム兄弟、東山魁夷の作品が所蔵されているのですからなおさらです。今年は美術館を求めて遠出する事になりそうです。
行きつけのお花屋さんをのぞいてみると、なんと「メダカ」が売られていました。あまりに珍しいので写真を撮らせて頂きました。夏の風物詩ですね。
2010年06月27日
鳥かごアレンジ
梅雨空が続いていますね。雨の合間をぬって鳥かごアレンジを制作しました。
ペチュニアが主役のアレンジです、。ペチュニアの紫色がとてもシックで貴婦人を思わせます。後ろに背の高いカラミンサを植え込みました、カラミンサの白い小花が咲くとまた雰囲気が変わってくるでしょうね。そして色のアクセントとしてパープルラッフルパジルを植え込みました。濃紫のバジルが寄せ植えに落ち着きをもたらしてくれています。
玄関先のミニ寄せ植えを制作しました。
株分けしたスパティフラムを両脇に植え込み、真ん中にヒューケラを植え込みました。夏らしいアレンジとなりました、スパティフラムの白い花はとても上品なので寄せ植えに使えてとても嬉しい。
以前制作した寄せ植えのリフォームもしました。
特お気に入りなのが房すぐりです、赤い実がとても可愛いらしい。
コンテナに寄せ植えをしていたガーベラの代わりにゲンペイカズラとローズマリーを植え込みました。
ローズマリーはピンクの花が咲くそうなので花の咲くのが楽しみです。
ゲンペイカズラは花の形が変わっています。
白い花形の先に赤い花形が付いて、蝶を思わせます。
結局は午後一杯掛かってしまいましたが、寄せ植えをしているととても楽しい。時間の経つのを忘れてしまいます。
2010年06月24日
箱根ラリック美術館
私の憧れの美術館、是非に行ってみたいと思っています。
今年はルネ・ラリックの生誕150年の年となるのですね。その為に日本で初公開されているコレクションも展示されていますから行きたい気持ちは高まります。
カーマスコット 「シレーヌ」
カーマスコット「クリュシス」
両方共とても彫刻の様でとても芸術的ですね。
エントランスを入ると装飾パネル 「花束」 に迎えられます。
美しいですね。訪れたらはっと心引き付けられそうです。
ジュエリーの展示より紹介されていました。
ラリックはそれ迄、ダイアやルビーと入った高価な宝石により作られていたジュエリーにデザインと技術で勝負をし、オパール、アクアマリンと言った手に入りやすい材料を使い芸術性の高い作品を作り出しました。それは一人でも多くの人に夢を与えると言うラリックの思いでした。
明らかにそうですね、煌びやかな宝飾品よりラリックのの作りだしたジュエリーには暖かさと芸術性を感じます。
指輪 「オダマキ」
櫛 「さくらんぼ」
とても可愛らしいデザインです。さくらんぼの枝や葉まで見事に描写されていますね。
ブレスレット 「踊る女性達」
女性達の表現が見事ですね。ブレスレットの中で本当にダンスをしているかの様です。
ブレスレット 「羽ばたく女たち」
女性達の手の部分が台無しのエナメルで表現されているので、エナメルが透けてあたかも翼があるかの様でとても美しい。バロック真珠が暖かさを与えています。
ティアラ 「マーガレット」
とても清純な感じのティアラですね。マーガレットがとても繊細に表現されています。縁のグリーンのエナメルがとても綺麗です。
ラリックは51才の時にガラス工芸家の道に進みますが、そのきっかけになったのが香水瓶の制作でした。
香水瓶 「シクラメン」
女性とシクラメンの描写がとても繊細です。
香水瓶 「シダ」
シダを表す細かい模様、そして色がとても美しい。
香水瓶 「三羽のツバメ」
模様がとても幾何学的ですね。オリエンタルな模様です。
香水瓶 「ネヌファー」
ブルーの色合いがとても美しい。
香水瓶 「勿忘草」
花に囲まれた女性像が見事ですね。一つ一つの花の繊細さが美しいですね。
香水瓶 「四つの香水瓶」
とても洒落た構想ですね。四つの違った香水を嗜むのでしょうか。香水瓶をいれた器のデザインがとても綺麗です。
香水瓶 「アンブル・ドルセー」
展示は花器へと進みます。
花器 「台湾」
金魚のデザインです。東洋的ですね。
花器
「スカラベ」
花器 「バッカスの巫女たち」
とても芸術的で素敵な作品です。
花器 「ベリー」
現代的なデザインですね。
花器 「亀」
亀の甲羅の模様がとても精密に表現されています。東洋的なデザインです。
その後、展示はジュエリーに進みます。
髪飾り 「二頭のトンボ」
ブローチ 「シルフィード(風の精)」
とても素敵なブローチです。美術館の宣伝用ポスターにもよく載っています。エナメルの色が本当に綺麗です。
ペンダント/ブローチ 「ユリの女」
ユリの花の中の女性の顔はとても安らぎを与えてくれます。
生誕150年を祝って日本初公開の新コレクションの展示へと進みます。私もとても興味がありましたので、このコレクションを見ることが出来たのはとても幸運でした。
チョーカー 「アザミ」
アザミの描写がとても繊細でとても美しいですね。エナメルの色がとても綺麗です。
コサージュ 「ライラック」
ライラックの花がとても繊細に表現されています。とても素晴らしい。
ティアラ 「アネモネ」
日本的な要素を持ったデザインです。
ジュエリーセット 「女の顔と鳥のパリュール」
最後にオリエント特急の内装が紹介されました。本当の電車の中で当時の儘を鑑賞出来るのですから素晴らしいですね。
此の素晴らしい空間で当日予約をするとお茶を楽しめます。私も是非にこの素晴らしい時間を過ごしてみたいと思っています。
お菓子はスフレフロマージュです。夢の様な企画ですね。
展示品の紹介がとても濃密でとても感動しました。
箱根の空気の中で見る作品はもっと感動を与えてくれる事と思います。今、ガラスの森美術館において「レースとレースグラス展」も開催されています。一日、美しい作品を求めて箱根に足を運びたいと思っています。
2010年06月18日
ニチニチソウ ナツザクラのハンギング
ピンクの濃淡のとても美しいナツザクラ。正に此の名前に相応しいですね、とてもキュートです。
制作したのはこちらのハンギングです。
ナツザクラをメインにして。一番上にこれがまた美しいブルーピンクのペチュニアを植え込み、白いお花のニーレンベルギアを植え込みました。葉物はへンリーズタ、ラミウム、爽やかな香りのレモンバーム、そしてちょっと変わったバジル パープルラッフルヘジル(紫色の葉物)を植え込みました。バジルはお料理にも使えるそうなので、剪定しながらお料理に使えそうです。
もう一つ玄関用に小さなハンギングを制作しました。
ナツザクラにすっかり魅了されてしまい此方でもメインのお花になっています。向かって左にはカラミンサ、左にはバジルを植え込みました。カラミンサは触れるとミントの様な香りがします。とても爽やかで梅雨のジメミメ感を吹き飛ばしてくれます。
散歩をしているとやはり紫陽花が目にとまります。
紫陽花とはるじおんの共演。紫陽花は日ごとに花色を変えますね。ピンク色から紫に・・・紫陽花の魅力ですね。
シンプルながく紫陽花。此のブルーはとても良い色合いですね。
夏の花、百合も近所に咲いていました。清楚な白が美しい。
2010年06月16日
彩花盆栽教室
表参道の駅を降り賑やかな町中を通り過ぎお教室に着きました。入口には見事な盆栽が飾られとても落ち着いた雰囲気です。教室にはお琴の音が流れています、お教室の始まる前に気持ちを整えるのですね。
最初に盆栽と言う言葉の意味を教わりました。盆は器、栽は植物を意味し、器の中に植物を植え込み、風景を描く。どんな風景を描いたのか想像して楽しむと言う遊びだそうです。奥が深そうです。
彩花盆栽は一つの鉢の中に複数の植物を植え込む事に依りより風景を想像させる様になっています。そして四季をより深く感じるその様な盆栽です。
まず盆栽の見かたより教えて戴きました。盆栽には顔(正面)が有るとの事、木のすじ(幹)の見える方が正面との事でした。いざ見てみてもなかなか分かりませんでした。
そして盆栽の見方も教わりました。小さい盆栽ですと目の高さで木を覗き込んで見るそうです。その様にすると小さな盆栽の木があたかも大きな木を見ているかの様に見えるのです。これを大木感、古木感と言うそうです。その様に見てみると森の中にいるかの様な感じがします。
今回はもみじ、ふうろ草を使い盆栽を作成しました。
鉢の準備などはもうして戴いていました。
難しかったのは急に剪定をして下さいと言われた時です、どの枝を切って良いのかまったく分からず、説明を受けながら剪定をしました。剪定をするととてもすっきりとして、これから此のモミジを育てますと言う感覚になります。
植え付けを始めます。まず木の正面、流れを決めます、その後古い土を丁寧に取り、モミジ、フウロ草の位置を決めたら一気に植え込みます硬質の赤玉土を入れ、針金で木を固定してます。
水やりをした後にすな苔を表面にはりつけで完成です。
今回、使ったモミジはで「しょうじょうモミジ」と言います。中国の伝説の生き物がお酒を呑んで顔を赤くしている様子より此の名前が付けられたそうです。新芽が赤く、初夏には緑色に変わります、秋には真っ赤な紅葉が楽しめるので、年三回変わった表情がみられるモミジです。見た時に何故、紅葉しているのかしらと思ったのですが、その様な事だったのですね。
モミジの前にフウロ草が植え込まれています。小さなピンク色をした可愛らしいお花です。3月より10月まで花が楽しめるそうです。ピンクの花が咲いていたのですが、寄せ植えの疲れでしょうか残念ながら散ってしまいました。又、花の咲くのが楽しみです。
体験教室も終わり、飾られている盆栽を拝見しましたが、ソロモン流でオメガの展示の際に飾られていた盆栽を見る事が出来ました。とても涼やかで素敵でした。管理が良いのでしょうねグリーンが生き生きしていました。育てて行く、これが盆栽の楽しみなのですね。
家に帰り盆栽を飾ってみました。飾った空間がとても静けさに満ちるのを感じました。盆栽は本来外で育てるものですから、お部屋の中に飾るのは3日との事です、今は外に出しています。何時も盆栽を部屋に飾りたいと思います、その為にはまだまだ盆栽を作る必要がありますね。
一緒に参加なさった方々もとても熱心でした。私も秋から一月に一回のペースでお教室に通う事にしました。
さくらの木の盆栽を作ってみたいと思っています。さくらの四季を家にいながら見れるのはとても贅沢ですものね。
とても有意義な時間を過ごしました。
http://www.seikouen.cc/saika/saika_index.html