2010年01月
2010年01月30日
布遊感
私のお目当てだったのは布遊感さんです。
やはり春の雰囲気が一杯になっていました。桜の柄の美しい布地が沢山揃っていました。お雛様用の箸置き、陶器のお人形なども有り春の訪れが待ちどうしくなる様なディスプレイとなっています。
何時もシーズンにあったひき物とお箸置きを買います。シーズンごとに揃えていくのがとても楽しみです。
今回は梅の花のひき物と桜のお箸置きです。
ひき物の柄がとても繊細で素敵です。
http://fuyukan.net/
宝を連れて一回りした後は何時も寄るCafe CABANONで一休みしました。
ブラックチェリーとココアのロールケーキです。お皿に綺麗にディスプレイされています。とても美味しかったですよ。
家の近所では白梅が咲き始めています。
近所にミモザの大きな木のある家があるのですが、随分と黄色味を増して、暖かさが続けばミモザの花が咲きそうです。道すがら咲くのを楽しみにしています。
2010年01月28日
HACHI
奇跡の犬HACHIを観ました。やはり涙が溢れ出てしまいました。
大学教授パーカーの孫娘の「私のヒーロー」を発表する場面から始まります。
日本より運ばれて来た秋田犬の子犬がパーカーに出会います。駅に預けることも出来ず、自宅に子犬を連れて行ったパーカーは飼う事を妻に反対されてしまいます。ところが飼い主を見つけようとしている間に子犬とパーカーの絆は深まり、その様子を見ていた妻も飼う事を了承します。パーカーの愛に包まれたハチは順調に成長して行きます、その内パーカーを駅迄送り、夕方5時には迎えに行く様になります。その様な幸せな日常が続いていましたが、パーカーが突然に亡くなってしまいます。妻は他の町に引っ越し、ハチは娘夫婦に引き取られる事になります。ところがハチは娘夫婦の家を逃げ出し、パーカーを待っていた駅に戻ってしまいます。ハチの気持ちを察した娘はハチの好きな様にさせてあげます。それからハチは来る日も来る日もパーカーを駅で待つ様になります。新聞記者の取材によりハチに餌代を送ってくる人が出てきたり、駅の周りの人々もハチを温かく見守る様になります。ハチは10年と言う歳月を駅でパーカーを待ち続けます。ある日、パーカーの妻が町を訪れて、ハチがまだ待ち続けている様子を目にします。妻は”次の電車が来る迄一緒に待たせて”と言ってハチをねぎらいます。歳老いたハチは精いっぱいの力を振り絞り駅に向かいます。ハチはパーカーが迎えに来てくれた様子を夢に見ながらこの世を去ります。
場面は孫娘の発表している場面に戻ります。教室中の子供達が感激しています。パーカーの孫娘が秋田犬の子犬と戯れている様子で終わります。
日本映画のハチ公も見ましたが、とても悲惨でした。でも大学教授の仲代達也が駅にハチを迎えに来る場面はとても良かった。桜の下で大学教授と戯れるハチは幸せそのものでした。
やはりアメリカ映画ですね。HACHIに自分の犬生?を選ばせる自主性を感じました。HACHIを取り巻く環境もけして冷たさを感じず救われる思いがしました。
犬はとても忠実です。あの純粋な目で見つめられると愛さずにはいられません。ふと「犬との十の約束」を思いだしてしまいました。何時までも一緒にいてあげる事が最大のプレゼントですね。心からそう思いました。
二人のココ・シャネル
此の作品を観て私なりに納得がいかなかったのです。シャネルのファンではないのですが、あれだけの事業を成し得た女性がと言う思いでした。もう一本シャネルに関するDVDがあったのでそちらも観てみました。
ストーリーの根本は同じなのにこんなにシャネルの人間性が違って描かれているとは驚きでした。それも同じ時期に出されたのですから。
十数年コレクションを発表していなかったシャネルのは新しいコレクションを発表しますが不評に終わります。
ここからシャネルの過去への回顧に入って行きます。シャネルは母が亡くなった事を期に孤児院で育てられます。その後、お張り子として働く様になります。ある日、居酒屋で知り合った貴族と付き合う様になります。結婚を前提にその貴族の住む城で住むようになるのですが、その貴族が本当に結婚する意志の無い事を知り、絶望によりその城を去り、自分で帽子屋を営みます。
ところがシャネルの生活は困窮を極め、借金の取り立てに追われ、差し押さえの役人が家を訪れます。その時に貴族の城で知り合っていたボーイ(イギリス人の実業家)が現れ助けてくれます。ボーイはシャネルの才能を見込んでお店を出す為の資金提供を申し出ます。
此の事によりシャネルは帽子屋を出店します。女性のもっと動きやす洋服を求めて、シンプルな洋服をも発表して行きます。又、香水の販売にまでも手を伸ばしていきます。
ボーイの結婚の申し出でに対しても、全てのお金が返せたらと言う事で待って貰う事にします。ボーイは他の女性と結婚をします。あるクリスマスの日にボーイより連絡が入り、シャネルと会う事になりますが、向かう途中に交通事故で亡くなってしまいます。
シャネルは二度目のコレクションの発表に意欲を持ちますが、経営の危機に陥り、会社を他社に譲渡する事になりその契約に違反すると言う事でコレクションの発表を中止する様に求められますが、ボーイの為にも中止する事は出来ないと言い、コレクションの発表が行える様に求めます。
二回目のコレクションの発表は成功を納め、シャネルは亡くなる迄仕事を続けます。
納得のDVDでした。
2010年01月27日
バレンタイン プロモーション
プロモーションでお洋服を売り出している事を知り、早速買いました。
背中の茶色い四角はチョコレートです。そのチョコにフランス語で
je ne peux plus vivre sans toi
”あなたがいないと生きてゆけない”と書かれています。
なんと情熱的な言葉!!
ワンちゃんが飼い主さんに囁いている言葉なのですが・・・
飼い主も同じ思いですよ
2月と言えばバレンタインディですね。今、お花屋さんの店頭でもバレンタイン用のアレンジが沢山飾られています。
ハート型の可愛らしいアレンジです。
先日、買ったヒヤシンスも今は満開となっています。
淡いピンク色が可愛らしい。
クリスマスローズの黒を見つけました。シックな佇まいが素敵です。
ちゃくちゃくと春は近づいていますね。
2010年01月25日
愛のヴィクトリアン・ジュエリー展
Bunkamura ザ・ムュージアムに愛のヴィクトリアン・ジュエリー展を見に行きました。
展示はジュエリーより始まりました。色々な様式、素材別に展示されていました。
セットジュエリー
シトリンとカラーゴールドバリュール
こんなに品質の高いシトリンを集めるのは大変だったでしょうね。黄水晶が宝石として取り扱われていた事にとても興味を持ちました。
ゴールド
ターコイズ&ゴールドブローチ
今回の展覧会の展示品の中でもとても心惹かれたブローチです。
鳩は「聖霊」の象徴として用いられ、「忘れな草」をくわえる鳩には「私を忘れないで」というメッセージが込められているとか、とてもロマンティックですね。
ポーセレン&ゴールドブローチ
エナメルで装飾された二人の天使の絵は良くポスターなどで見ますね。ラファエロの「サン・シストの聖母」に描かれた天使のモチーフです、何事かを考えている天使たち・・・とても可愛らしいですね。
リバースインタリオクリスタル&ゴールドブローチ
カボションカットされたクリスタルの平らな裏面から沈み彫りを施し、彫りの部分に彩色したリバースインタリオによる作品。
素晴らしい作品ですね、とても立体感があります。水晶を使って此の様なブローチが作られていた事にとても感心を持ちました。
パール
此の当時のパールは「芥子」と呼ぶ小さな真珠をさしました。小さな真珠だからこそ素晴らしいジュエリーが生まれたのですね。
シードパールミニアチュールブローチ
シードパールで感傷的な柳、籠の鳥と飛来する鳥をブルーグラスの上に描いた作品、フレームにはホワイトとブルーのエナメルが施されています。あたかも飛来する鳥が籠の鳥を迎えに来た様なとてもストーリーを感じます。とてもロマンティクですね。
モスアゲート&ハーフパールブローチ
メノウに含まれる鉱物の成長により生まれる樹枝状の性格が絵画的な表現をした物で、あたかもお花の様な絵を描いています。水晶のお店で良く見かけますが、此のころよりあったのですね。それをブローチにまで使った美的センスが素晴らしいと思いました。
シードパールバリュール
シードパールと白蝶貝で作られているこの上なく繊細な作品です。
小さな真珠には全て孔があけられて、貝殻から切り出された台座の上に細い糸で固定されているそうです。凄い細かい作業により作られた作品なのですね。素晴らしい。
ネックレス
エナメルの上に描かれた天使の絵が絵画的で素晴らしい作品です。
エナメル
エナメルミニアチュールペンダント
天使のモチーフがとても可愛らしい。周りのデザインも素晴らしいですね。エナメルの作品はとても温かみを感じて大好きです。
エナメルは透明あるいは不透明なガラス物質をとかして金、銀、銅などの金属の板に焼き付けたものです。
スイスエナメルブローチ
素晴らしいですね。正にブローチの中の絵画です。
インタリオ&カメオ
オニキスカメオ&ダイヤモンドブローチ
3層の厚みのあるオニキスに、クピドを彫ったカメオ。とても立体感をかんじます。バラの髪飾りと羽根が繊細です。
此の頃はシェルカメオだけでなくオニキス、ラブラドライト、アメシストなど色々な石に彫った作品が展示されていました。
モザイク
非常に細い色ガラスの棒を隙間なく並べて、モチーフを描きだしたもの。なんと当時2万色以上の色があったとの事です。ですから素晴らしい作品が出来たのですね。
ローマンモザイクゴールドブローチ
素晴らしい色彩ですね。モザイクで作られているとは思えません。やはり色が多いのでまるで絵画の様なモザイクが出来上がるのですね。
花を挟んだ二羽の白鳩、神聖な感じがします。
スコティッシュ
スコットランドで産出されて色メノウをデザインに合わせてカットし、銀座(まれに金座)に嵌め込んだものです。
スコティッシュブローチ
アメシスト、シトリンを嵌め込んであります。
ピクウェ
べっ甲や象牙に、金、銀、あるいは真珠の母貝を象巖したもの。
日本にも象巖があるますが、同じものがあるとは驚きでした。
ピクウェブローチ
ゴールド、シルバー、べっ甲で作られています。
つばめのモチーフでしょうね。とても東洋的な感じがします。
アイボリー
アイボリーバングル
花の彫りがとても見事です。
その後、イスメリアンコレクション、ピアポント・モーガンコレクションが展示されて行きます。
その後、ウェディングドレスが展示されていました。
ヴィクトリア女王はドイツからむかえたアルバート公を気遣い、女王というよりむしろ花嫁に相応しいスタイルで結婚式に臨んだそうです。それまでの伝統を断ち、淡いクリーム色のドレスを着ました。ドレスの襟、袖口はホニトンレースで飾り、ティアラは宝冠は被らず、オレンジブラッサムと呼ばれる花輪をつけました。
オレンジの花は「純潔」の象徴と言われます。
オレンジブラッサムヘアーオーナメント
女王が結婚式に着用したホイトンレースは子供達の洗礼式、結婚記念日など大切な日に着用される様になり、結婚式にレースのベールを着用する事が現代まで伝えられています。
結婚指輪を交換する儀式もアルバート公がドイツから持ち込まれイギリスに定着しました。
又、ウエディングケ-キもヴィクトリア女王のロイヤルウェディングを機に広がり、現代に引き継がれています。
正に私達はその習慣を完全に取り入れていますね。
結婚指輪 「蛇」
蛇が自分の尾を口に加えた此のリングは永遠の愛を意味しています。
変わらぬ愛情のしるしとして結び目を象った「愛結び」
花言葉に由来する「忘れな草」(真実の愛)
などのモチーフが好まれたそうです、ロマンティックですね。
ウエディングレース、オレンジブラッサム、結婚指輪、ウエディングケーキの展示が終わるとレースの展示へと移ります。
ブリュッセルのボビンとニードルポイントの混成レース
とても緻密で美しいですね。色々な国、地方のレースが展示されていましたのですっかり見とれてしまいました。
展示はモーニングジュエリーへと進みます。
モーニングジュエリーは喪に服する期間に故人を偲んで身に付ける装身具です。
喪服の展示がされ、ヘアージュエリーとジェットと展示がされていました。
ヘアージュエリーは遺髪をジュエリーの中に入れたものです。髪は喪った人との絆であることから、モーニングジュエリーの中でも重要な役割をしました。ヴィクトリア女王も最愛の夫アルバート公を亡くして以来、その遺髪を肌身離さず身に付けていたそうです。
ヘアージュエリー
ジェット
ジェットは地中深くに埋もれた流木が長い年月を経て化石化したものです。人間によって発見された最初の宝石のひとつです。
グラスカメオ&フレンチジェットブローチ
次に展示はアフタヌーンティーの展示へと進んで行きます。
美しいティーセットで優雅な時間を過ごしたのでしょうね。
アンティークジュエリーは多種な素材に依って作られている驚きと、作った職人さんの息づかいが伝わってきます。とても温かさを感じます。
此の展示会はただ単にジュエリーに心をときめかせるだけに終わらず、ウェディングドレスからモーニングドレスまでの展示でヴィクトリア女王のアルバート公への深い愛情が表されています。正に愛のヴィクトリアン・ジュエリーの名前に相応しい展示会でした。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
美術館のショップで興味深い本を見つけました。「コティとラリックの物語」 魅惑の香水瓶です。
ラリックの香水瓶
ドーム兄弟の香水瓶
美しいですね。ドーム兄弟の「すみれ」のモチーフは大好きです。一誠堂美術館に「すみれ」のモチーフの花瓶などが展示されていますが、何時も見とれてしまいます。