2009年11月

2009年11月30日

チンチラ

何時もチンチラを見るのですが、何時も背中を向けているか、横向きなのでなかなか顔を見る機会に恵まれませんでした。

ところが今日、その可愛らしい顔を見る事ができたのです。嬉しい!!

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本当はもっとグレイの色合いをしています。仙人の様な雰囲気を持っています。私としてはこれだけで十分だったのですが、なんと目を開けてくれました。ラッキー!!

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初めてです。つぶらな瞳が可愛らしい!!

そしてなんとなんと乾燥にんじんを手渡して上げる事が出来ました。
もう私は感無量でした。頭を撫でるとフワフワで触っているのかいないのか分からない位の手触りでした。

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お店の方、本当にありがとうございました。

とても可愛らしい動物です。此のフワフワの毛皮は神様が寒くない様にとチンチラだけに与えてくれた物だよね。

人間はその毛皮を欲しがって命まで奪ってしいまう。ひどいよね。人間はいくらでも自分を暖かくする手段を持っているのにね。

何時までも元気でいてね。

今日一日とても幸せでした。




crystaltakara at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年11月29日

大阪図屏風の謎


オーストリア・グラーツのエッゲンベルク城に350年前に東洋からある絵画が渡って来ました。

エッゲンベルク城

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その絵画はインドの間に西洋人の描いた中国風の人物画と交互に八枚のパネルとして壁に埋め込まれていました。

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2000年にパネルの修復が行われ、日本の和紙の上に描かれた絵画である事が判明し、八枚のパネルの絵を並べてみると屏風である事が判明しました。

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日本の調査団も加わり調査が行われる事になりました。

此の屏風には日本の城、大阪城が描かれ、当時の大阪の町が克明に描かれていました。

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豊臣期に描かれた屏風の中で大阪城と城下町が描かれたのは此の屏風が初めてです。

大阪城は屏風の半分を占めて描かれおり、周囲には住吉大社、平等院鳳凰堂が描かれています。

大阪城の千畳御殿、馬出曲輪、極楽橋が描かれており、それらの詳しい説明がされていました。

コンピューターグラフィックを用いて当時の大阪城の実像を写しだしましたがあまりの壮大な事にとても驚きました。

何故此の屏風が渡ったのでしょうか。

ヨーロッパでは東洋の美術品を買い求め様とする傾向が高まったとの事です。

オランダ東インド会社が1608年に日本の平戸に商館を持つ様になり1642年に入るとヨーロッパより屏風の注文が入る様になり、1645年までに90の屏風が輸出されたとの事です。その中に此の大阪城屏風が含まれていたのではないかと推察されるとの事です。

此の屏風には船場の様子が克明に描かれています。大地震で壊滅した大阪を復興しようと計画的な都市計画をして船場を作りあげたとの事です。当時、大阪町中屋敷替えを行い、税金を免除する事で船場に町人を集めたとの事です。船場は大きく発展し、その様子は此の屏風にも克明に描かれています。大阪は当時20万の人口を有する大都市だったとの事です。とても驚きました。

屏風は珍しい物として埋蔵されていたと推察されます。

ところが此の大阪図屏風に大きな変化がもたらされる事になります。

当主の孫に当たるマリア・エレオノーラは城を与えられ、異国主義を盛り込んだロココ形式の部屋を三部屋作ります。

磁気の部屋

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東洋の磁気を部屋一杯に飾ってあります。飾って有る多くの磁気は伊万里焼の色絵皿です。壮観ですね。

中国風布飾りの壁の間

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中国の新の時代の布が壁に貼り付けられています。宮中の人々が描かれています。

私達が欧米の文化、芸術に関心を持つのと同じに当時のヨーロッパの人は東洋の文化、芸術に興味が有ったのですね。

そしてインドの間

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中国風布飾りの間と同じ様に屏風はバラバラにされ、8枚のパネルとして西洋人の画家の描いた中国風の人物画と交互に飾られいました。

屏風はとても大切にされていた事実が分かります。パネルを外して裏を調べると枠の合間ごとにカンバスが張られ補強されていたのです。そしてパネルの中に入れられた事に依り湿度、気候の変化より守られて、今日、美しい姿を見せてくれています。

又、第二次世界大戦の折にソレン兵の略奪にあいましたが、壁と化していた屏風は守られたのです。残る運命に有った屏風と思われますね。

此の屏風は徳川家光の時代に描かれたと推測されます。

何故、徳川の時代に大阪夏の陣で壊滅してしまった、大阪城と大阪の町が描かれたのか。

民衆の間に残っていた豊臣びいきの風潮ではないかとされています。

大阪夏の陣で大阪城も繁栄を極めていた城下町も焼け落ちてしまいます。そして豊臣を消し去ろうと徳川は新たな大阪城を築きます。大阪城の地下10メートルの所に秀吉の大阪城の石垣が埋まっているのが見つかっています。歴史の残虐さを思います。

秀吉を懐かしむ町人衆により、秀吉の夢の都が屏風に刻み込まれたと考えられます。

現代でも住吉家に代々伝えられて来た神様の像が大切におまつりされています。それは自らが豊国大明神となった秀吉の像です。

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改めて大阪図屏風を見てみると。中心に巨大な大阪城が描かれ、庇護するかの様に豊臣家の縁の寺社が描かれています。
石清水八幡宮、四天王寺、住吉大社、そして屏風の四面に渡って住吉祭りの行列が描かれています。

秀吉の夢の都、町衆達が思い描いた夢の町が屏風に描かれているのです。

2009年にオーストリアのフィッシャー大統領が大阪城を訪れ、大阪城とエッゲンベルク城との間に友好城郭提携が結ばれました。

大きな歴史の旅をした屏風が両国の親睦に力を貸してくれたのですね。とても数奇な運命を持った屏風です、この屏風を描く事を切望した町衆の熱気を感じます。








crystaltakara at 18:35|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2009年11月28日

紅葉

此の辺りではなかなか真っ赤に紅葉した木をみませんが、今日、犬の散歩の途中に真っ赤に紅葉した低木を見つけました。綺麗と・・・思わず写真を撮りました。


 

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crystaltakara at 22:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年11月25日

東山魁夷・風景の求道者

初めて、青い色彩で描かれた北山杉の絵を見た時にとても感銘を受け、それ以来、東山魁夷さんの絵画にとても心惹かれています。


初めは東山魁夷低から始まります、今でも生前の儘に残されているのですね、とても嬉しくなりました。

東山魁夷さんの作品の流れを縦糸に、東山魁夷さんの文章を横糸に番組は進んで行きます。



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デッサン画を初期より完成迄が説明されていました。

私は此の絵を見ると何時も先に進むべき未来がある、その様な事を意味しているかの様に思えます。


焼嶽初雪、秋の山、雪の谷間、早春の麦畑が紹介された後に名作、残照が紹介されます。


残照

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連なる山々、とても神聖な感じのする絵です。

青響、樹根が紹介された後に「たにま」が紹介されます。


たにま

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川の色がとても美しく、良く見ると川底に岩なども描かれています。
ここまでデフォルメ化される過程や川の色をどの様に作り出されたのかが説明されていました。


川端康成さんとのご交友が紹介され、川端康成さんの勧めもあり「京洛四季」を制作した事が説明されます。

京洛四季は私もとても好きです。とても美しく、また可愛いと思うことがあるのです。

花明り

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花と月との一期一会。とても美しい作品です。


行く春

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苔の上に散った桜の花びら。とても可愛らしい作品です。

一力、東福寺庭が紹介された後。




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実際に絵を見た時に息を飲む程の感動を受けました。とても清らかな感じの絵です。

夏に入る、池澄む、北山初雪が紹介された後に「年暮」るが紹介されます。


年暮る

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この「京洛四季」では実際に絵の描かれた場所を訪ねます。
此の絵の光景もホテルの窓より見た光景なのですね。
一つの窓からもれてくる光がそこに人が生き生きと住んでいる事を想像させます。心がほっとあたたかくなる絵だと思います。



その後、ドイツ・オーストリアの旅へと向かいます。

霧の町、緑深き湖が紹介されます。

緑深き湖

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ここでも実際の風景の所が紹介されます。湖に影を落とす小さな家はとても可愛らしく、周囲の静寂さを感じます。

ドイツ。オーストリア紀行の本を読んだ事で私もとても行ってみたいと思っています。赤い屋根の可愛らしい家並み、花の飾られた窓際、壁に描かれた壁画、可愛らしい看板が素敵です。

静かな町

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マリアの壁

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その後、白馬の見える風景へと展開して行きます。

このシリーズは私も大好きです。

緑響く

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緑の木々が木霊してくる様な静けさと清らかさを感じます。

早春の丘、水辺の朝、春を呼ぶ丘、草青む、若葉の季節、麦秋、湖澄む、風吹く浜、渚の白馬、森装う、樹霊、などが紹介されます。



その後、奈良、唐招提寺の障壁画へと展開されて行きます。

障壁画を描く為に日本中を旅をされてデッサンをされたとの事です、とても真摯な方ですね。

又、盲目となった鑑真和上の為に御影堂は中国の風景の水墨画を描こうと中国までデッサン旅行にいらしてます、心の暖かい方と思いました。

ここでも岩絵の具をどの様に用いて障壁が描かれたのかの説明が有りました。



最後に「夕星」が紹介されます。

夕星

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夢の中の情景を描かれたそうです。


東山魁夷さんの絵を見ると、心が何時も感動で満たされます。絵の中の神聖さと静寂さがとても好きです。「描くこと事は祈る事」とおっしゃった気持ちが伝わって来ます。

是非に展覧会を開催して戴きたいと思います。


白い朝

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私の好きな作品の一つです。雪で真っ白な枝に佇む鳩、その孤独感に心打たれます。毛布をもって行って後ろからぎゅっと抱きしめたくなる・・・そんな思いがします。

at 16:26|PermalinkComments(0)

2009年11月24日

ミニハボタンとビオラの寄せ植え

はな*いとし*こいしさんにとても素敵なビオラが入荷されました。

ミニハボタンと一緒に寄せ植えを作りたくなり、早々に伺いました。

ミニハボタンを綺麗に見せるテクニックを教えて戴きつつ、完成しました!!

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中心にミニハボタンを植え込み、周りにクッションブッシュを植え込みました。そして両脇にとても綺麗なビオラを植え込みました。

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名前はエンジェル ローズピコティ。大人の雰囲気を持ったビオラです。すっかり虜になってしまいました。



もう一つ家に植わっていた植物と供にポインセチアの寄せ植えを作りました。
私が歓喜したポインセチアです笑い

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今のシーズンを象徴するミニハボタンとポインセチアが美しく咲いています。毎朝様子を見るのがとても楽しみです。

at 13:22|PermalinkComments(0)